今注目を集めている美容成分を二つ紹介します。油溶性管甘草成分の「グリチルレチン酸エステル」と次世代美容法として注目の成分である「幹細胞エキス」です。
グリチルレチン酸エステル
まめ科の多年草甘草の根の部分から抽出して得られるグリチルリチン酸とステアリルアルコールをエステル化するとグリチルレチン酸エステルが出来、油溶性の性質を持ち、抗炎症作用も高まります。
甘草は4000年前よりエジプトやアッシリアで薬用として利用されてきた植物で「生薬の王様」とも呼ばれています。
グリチルレチン酸エステルは抗炎症作用やウイルス作用など消炎効果があり肌荒れやニキビ予防に効果的です。
化粧品に配合された場合、抗炎症作用、アレルギー性接触皮膚炎、、金属アレルギーなどの抗アレルギー作用の他、皮膚のメラニン生合成の情報伝達物質で、メラニン色素沈着に関係あるエンドセリンを抑制するため色素沈着抑制作用があります。
安全性面では、一時、化学構造がステロイドと類似している為副作用が懸念されましたが、外用での副作用は症例がなく2006年に医薬部外品なり10年以上の使用実績があり、化粧品配合量、使用方法も通常の場合安全性に問題ないとされています。
使用品目は油溶性のため、クリーム、乳液などの化粧品、スキンケア商品、洗顔料、洗顔せっけん、日焼け止めに使われます。
幹細胞エキス。
ノーベル賞受賞以来注目の幹細胞エキスですが幹細胞のメカニズムは、主に医療分野で病気やケガで損傷した組織や細胞を再生して治療する再生医療の分野で次世代技術として注目されています。
ノーベル賞受賞のips細胞も幹細胞の一種です。
幹細胞は一言でいうと、細胞分裂で新しい細胞を増殖しながら他の機能がある細胞に変化し、損傷部分の修復を行えるという仕組みです。
この幹細胞を美容に応用し「シワやたるみなどを防ぐアンチエイジング」目的で使います。
この美容目的の幹細胞エキスも「植物由来型」と「ヒト幹細胞型」があり、いま注目されているのが「ヒト幹細胞型」です。
原理は、ヒト幹細胞を培養して、その細胞以外の培養液をとりだします。
これが、幹細胞エキスです。
この幹細胞エキスは、幹細胞が培養される段階で分泌する成長因子、酵素、コラーゲン、ヒアルロン酸を含んでいます。
例えばEGF(上皮細胞成長因子)、PDGF(血小板由来成長因子)、FGF(繊維芽細胞成長因子)などを含み、効果としてターンオーバーを促進します。
そして、シミやくすみを防ぎなめらかな肌を保ち、ハリや弾力をもたせダメージを受けた肌細胞の修復やコラーゲンの合成を促します。
つまり、幹細胞エキスは肌本来の再生力をサポートすることでシワやたるみの無いアンチエイジングな肌を導く効果が期待されています。
実際、臨床実験結果としてシワ改善、シワ防止、抗酸化作用、美白効果が発表されています。
まとめ。
今回は「注目の美容成分油溶性甘草成分と幹細胞エキス!」というテーマでお送りしました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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